十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸という十個の文字からなる順列の総称です。 |
現代風にいうなら、10日間を一区切りにして、その中の一日いちにちに名前を割り付けたという感じです。十日を一区切りとする言い表し方は、ひと月を10日ごとに分けて、『上旬』『中旬』『下旬』と表現する言い方として現在にも残っています。 |
十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸という十個の文字からなる順列の総称です。 |
現代風にいうなら、10日間を一区切りにして、その中の一日いちにちに名前を割り付けたという感じです。十日を一区切りとする言い表し方は、ひと月を10日ごとに分けて、『上旬』『中旬』『下旬』と表現する言い方として現在にも残っています。 |
十干 | 音読み | 訓読み | 本義 |
甲 | こう | きのえ | 元々は「甲冑(よろいかぶと)」を語源とし、発芽する前の草木の種子が厚い皮を被っている状態。 |
乙 | おつ | きのと | 元々は「軋(きしる)」を語源とし、草木の幼い芽がまだ自由に伸長できず、屈曲している状態。 |
丙 | へい | ひのえ | 元々「炳(あきらか)」を語源とし、草木が力強く伸長し、その姿形がはっきりとしてきた状態。 |
丁 | てい | ひのと | 元々「丁壮(壮年の男子)」と同義で、草木の姿形が成長・成熟して、充実してきた状態。 |
戊 | ぼ | つちのえ | 元々は「茂(しげる)」を語源とし、草木が繁茂し盛大となり大地を覆うほど盛大となった状態。 |
己 | き | つちのと | 元々は「紀(すじ)」を語源とし、草木が十分に繁茂し盛大となり、実を結ぼうとしている状態。 |
庚 | こう | かのえ | 元々は「更(あらたまる)」を語源とし、草木が成熟し実を結んで、再び春が訪れるのを待っている状態。 |
辛 | しん | かのと | 元々は「新(あたらし)」と同語で、草木が枯れ果てて、新たに芽吹くための準備をしている状態。 |
壬 | じん | みずのえ | 元々は「妊(はらむ)」を語源とし、草木の種子の内部に、新しい生命が孕まれる状態。 |
癸 | き | みずのと | 元々は、「揆(はかる)」を語源とし、草木の種子内部に孕まれたものが、長さを計れるほどに伸長した状態。 |